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嫌な予感

基本的に我が家は電話の少ない家だと思うのですが、朝7時前や夜9時以降に電話が鳴ると何か良からぬことでも?!と嫌~な予感がします。

今朝の電話は6時45分。市外局番はバージニア州・・・私の嫌~な予感は的中しました。

電話を掛けてきたのは半年間の長い航海を始めたばかりのだっぢー、航行中の船から掛けてきました。これは「絶対」何か緊急事態です。挨拶もそこそこに「何があったの??」と聞くと

「どうやら心臓に問題があるみたいなので、これからヘリで近くの病院に搬送される」というではありませんか!!

だっぢーの乗っている船にはもちろんお医者さんも看護師さんもいますし、ある程度のことであれば手術などもできる用意が整っています。が、専門機器を使った検査や治療となれば当然船の上ではまかないきれないために、状況に応じてヘリコプターや飛行機で陸上の病院へ搬送されるのです。

限られた時間内の会話なので詳しいことは分かりませんでしたが、何でも昨日、トレッドミルを使ってジョギングをしていたら、急に胸が痛くなって両腕が痺れてきたために慌てて医務室へかけこんだのだそうです。そこでの簡易検査の結果、どこかの動脈が詰まっている可能性があるということで、一晩様子を見た後、今朝病院へ搬送されることになった・・・というわけで。

とにもかくにも検査を受けてその結果がでなければ先のことは分かりませんし、本人は「今はどこも痛くも痒くもないし大丈夫だから心配しなくていいよ♪」などと言っておりましたし、「そうか、今は待つしかないのか・・・」と半分ぼ~っとした頭で会話をしつつ(英語で話をしていると、良いことも悪いことも時間が経たないとイマイチ実感として沸いてこない私です(汗))受話器を置きました。


病院についたら連絡が来るのか、来ないのか、今は待つしかないのでひたすら来ないかもしれない電話を待っていると、午後になって電話が入りました。

最初に誰か違う人が掛けてきて、次にだっぢーに代わったのですが、無事に病院に着いて、今日のところは血液検査をしたのだけど今のところ異常を示す数値はどこにもなく、詳しい検査が月曜日にあるということを聞けただけで、電話が途中で切れてしまいました(涙)

こちらから連絡を取る手はないのか・・・と船に乗っている人間と地上で待っている家族との橋渡しの役をしてくれる人に連絡を取ってみました。

まもなくその人のおかげで船で最初にだっぢーを診てくれたお医者さんが電話をくれ、今現在に至るまでの経過を説明してくれました。彼によると、だっぢーの場合はすぐに病院へ搬送という状態ではなかったものの、お父さんであるグランパは先月狭心症でバイパス手術を受けたばかりですし、だっぢー本人も高血圧・高コレステロールで薬を処方されていたこともあるということで、念のためにしっかりと検査をしてもらうために一時船を離れてもらった・・・ということらしいのです。今いるところは、大西洋に浮かぶポルトガル領の島で、搬送された病院の隣にアメリカ軍の病院もあるのですが、設備などが整っているのは地元の病院なので、そちらのほうに入院しているという話でした。だっぢーはポルトガル語なんてまったく出来ませんので(苦笑)、ポルトガルのアメリカ大使館の職員の方と、お隣の軍の病院の先生と二人が通訳代わりに付き添ってくれているそうです・・・うぅぅ・・・みなさん、あっぽらけのだっぢーのこと、どうぞよろしくお願いいたします(涙)

今は状態も安定しているということで、月曜日の検査を待たなくてはこれからについてはまったく白紙の状態ではあるのですが、職務に影響をきたすような状態でなければ、恐らく薬を処方されてそのまま船に戻されることになり、また検査の結果どこかに異常があるということであればそこの病院で手術を受け、術後は船ではなくバージニア州のほうに帰されることになるので、私は子供達と一緒にだっぢーの車を運びながら現地へ向かわなくてはなりません。

大したことはないものの、ストレスの多い長期の航海は負担が大きいということで、バージニアに戻されてそこで航海に行かなかった居残り組みと一緒に勤務をする・・・というのが私の狙っていたオチだったのですが(苦笑)どうやらそのパターンはなさそうな雰囲気です。


明日には船にいる軍医さんからまた連絡があり、そのときには病室の番号や電話番号も教えてもらえるようなので、まずは一安心です。痛みも痒みもなく安定した状態・・・ということで、だっぢーはつかの間の休息を病院のベッドの上で満喫しているのではないでしょうか?(笑)

今年47歳になるだっぢー、20代の頃とは当然違いますから、徹夜や昼も夜もないようなシフトの生活が半年間も続くというのは体に大きな負担になるのだと思います。まだ小さな子供を抱えている我が家では、少なくてもクビになるような話のないだっぢーの仕事というのは大きな生活の支えにはなるのですが、その仕事で体に負担が掛かって命を縮めるようなことになっては元も子もありません。

そろそろ、だっぢーにも「転機」が訪れているのかもしれないですよね・・・。私もだっぢーのリタイアに備えて仕事でも探さないと・・・と本気で考えてしまうのでありました。
by kamenikki | 2009-03-01 16:01 | カメ