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地獄の沙汰も金次第

タイトルを読んでピンと来られたかたもいらっしゃると思いますが、そうです、例の自治体管理会社の続きの話になります。

昨日、デイケア夫妻は3軒を代表して弁護士のところへ行ってくださったわけなのですが・・・


裁判を起こした場合、勝てる可能性はあるけれど、たとえ勝っても弁護士を雇い裁判を起こすのに掛ける費用のほうが塀を建て直すよりもかなり高くつくだろうと言われたそうなんです。

元々、高額な裁判費用と言うのは覚悟していたことではあるのですが、我々がすぐにあちらの言うことを聞かずに戦おうと思ったのは「ここで折れてしまったらこれから先もこんなワケのわからない規約が出来るたびに既に認められたはずのものを変えろだの取り壊せだの言われることになってしまう」という懸念からでした。

それにしても「勝てる可能性はある」というのが引っかかります。間違いなく我々が勝つべきものだと思っていたのに・・・。そこでビックリしたのが弁護士さんが説明してくれた同じようで全く違う我々3軒のケースなんです。

我が家はまず他の2軒よりも1ヶ月も前に手紙を受け取りました。なので、先方の要求するまま「わが社の手元には当時の書類が何もないものですから、工事の記録を提出してください」という言葉をそのまま信じて市役所へ出向き、書類を揃えて提出しました。すると、「どんな理由があろうと1.8mのフェンスは許可できない」という返事が来たために、「我が家は許可を求めているのではない。そちらの求めに応じで書類を提出しただけで、1.8mのフェンスは既に認可されて3年前からここにある」ということと「相手の会社の矛盾」を箇条書きで並べ、まずはそちらから納得の行く説明が欲しいという手紙を送ったわけです。(そしてその手紙の返事を今も待っているところなのですが)

デイケア宅で最初の手紙を受け取ったのは我々が「許可できない」という返事を受け取ったのと同じ頃でした。こんな馬鹿な話はあるか!!ということで、彼らは最初から書類などは一切添付せずに「1.8mのフェンスは3年前に許可されて今までずっとここにある。なぜ今になって30日以内に書類を提出だのと言われるのか理解できない」というような文面の手紙を送付しました。すると、「1.8mのフェンスはいかなる理由があろうとも許可されない。フェンスを取り壊すか1.2mの高さにするまでは毎月罰金を科す」という返事が来たので弁護士に相談となりました。

インド人宅は何とまだ最初の手紙でさえも受け取っていない状態です。


一番の朗報は、相手の管理会社には法的に我々に罰金を科したり、強制的にフェンスを取り壊す権利はないのだそうです。あちらから送られてくる手紙の感じや顧問弁護士の名前を出してこないところからしても、恐らくあちらは強気にでればこちらが折れると思っているのではないか・・・というのが弁護士さんの感想でした。なので、今のところのデイケア夫妻に対するアドバイスとしては・・・

「あちらの手紙には一応は対応しつつ、あちらの法的根拠となるもの、弁護士の存在や、いつその規約とやらがどのような手順で誰によって出来たかなど、質問攻めにし、あちらがそれに一つ一つ納得する回答をしない限りはこちらもフェンスを建て直したり取り壊す意思はないというところを見せてください。・・・が、あちらが折れない場合は、(裁判に持ち込まない限り)最終的にはこちらが折れないといけなくなるでしょうね」ということ。

長期戦に持ち込んであちらが根負けするのを期待する・・・という手ですね(苦笑)。ところが同じ弁護士さんが我々にしてくださったアドバイスというのは、「まずはあちらの出方を待つことですが、訴訟に持ち込めばまず勝てるでしょう。これからの対策はまずあちらの反応を見てからですね。多分、フェンスはキープできるとは思うのですが・・・」


なぜ、こんなに違いがでるのでしょうか???

弁護士さん曰く、我々の取った行動というのはまずあちらの指示に従い、それに納得いかないときはそれに対して抗議して質問をするというものでした。なので、裁判になろうとも我々には「非」がないことになるのです。ところが、デイケア宅の場合は、最初から書類の提出要請にも従わず、好戦的な態度に出たことから、塀のことに限らず彼らはこの自治体の「輪を乱す協調性のない住民」というふうに裁判で持っていかれてしまうと彼らが勝てる可能性は低くなるらしいのです。

・・・よくあるんですねぇ、この手の「話のすりかえ」のようなこと。こちらがあることに関して相手の非を指摘すると、それとは全く関係ない件でのこちらの過失を持ち出され、そちらのほうが
重大な過失だからとあちらの非はおとがめなしで逆にこちらが責められるような話。



なので、デイケア宅はまずは煮えたぎる怒りを抑えて次の手紙をどうしようかと思案中で、我が家は引き続きあちらからの出方を待っている最中です。


弁護士さん曰く、「こちらがお金を費やして裁判を起こして正義を勝ち取るよりも、先にあちらに行動を起こさせるほうが得策です。塀を取り壊したり色々と面倒なことを始めるのは最後の最後まで待っていたほうが良いですよ」


う~む・・・何とも後味の悪い中間報告となりました。
by kamenikki | 2008-08-19 21:56